※このページには『コクリコ坂から』のネタバレの内容を含みますのでご了承ください。
『コクリコ坂から』は、2011年に公開されたジブリ映画ですが、『コクリコ坂から』という漫画の原作(佐山哲郎の原作、高橋千鶴の作画)があります。
『コクリコ坂から』のストーリーで要となるのが、海と俊(メルと俊)の関係、海(メル)と俊は異母兄弟(兄妹)なのかそうでないのかというのが重要なところですが、映画をみても結局どういうことなのか分かりにくい!と感じている人も多いかもしれません。
また原作の漫画では海と俊(メルと俊)の関係はどうなっているのか、異母兄弟(兄妹)なのか、ということも調べてみました!
海と俊(メルと俊)は異母兄弟(兄妹)なのか、しっかりネタバレを含みながら分かりやすく解説していきます!
目次
コクリコ坂からの海(メル)と俊は兄弟(兄妹)?※ネタバレあり
『コクリコ坂から』海と俊(メルと俊)は異母兄弟(兄妹)なのか、解説していきますね!
若き日の海の父が写っている写真。三人は高等商船学校の同級生でした。写真の中で着ているのも学校の制服です。ちなみに写真の横に書き込まれている名前は鈴木敏夫プロデューサーが書いたものだそうです。#コクリコ坂から pic.twitter.com/VzpbSx6TPi
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 12, 2016
映画のシーンの流れで解説していきます。
- 松崎海(メル)が切り盛りするコクリコ荘の住人、北斗美樹の送別パーティーに来た風間俊は松崎海(メル)の部屋で澤村雄一郎、立花洋、小野寺善雄の3人が写る写真を見て顔色を変える。松崎海(メル)はそれに気づかず「澤村は父の名前で、松崎はこの家の苗字だから」と風間俊に話す。
- 風間俊は家に帰ると、松崎海(メル)の部屋でみたのと同じ写真を眺め、後日「この澤村雄一郎って人が俺の本当のおやじなんだよね?」と父の風間明雄に尋ねる。父の風間明雄は「澤村が赤ん坊とのお前と戸籍謄本をもって訪ねてきた。おれたちはちょうど赤ん坊を亡くしたばかりだった。」「澤村はいい船乗りだった。朝鮮戦争でLSDの船長になって、機雷にやられちまったが。ずっとミルク代をおくってくれていた。近頃、あいつに似てきたな。」と話す。
- 風間俊が松崎海(メル)に、澤村雄一郎が自分の本当の父親であること、戸籍も調べて確認したとを告げる。
- 松崎海(メル)は風間俊に「血が繋がっていても、兄弟(兄妹)でもずーっと好き。」と伝え、風間俊も「俺もお前が好きだ。」と答える。
- 松崎海(メル)は留学から帰ってきた母親から、風間俊の本当の話を聞く。松崎海(メル)の母親が海を妊娠していた時、父の澤村雄一郎が赤ん坊を連れて帰ってきた。澤村雄一郎は「立花の子だ。引き取ってきた。立花のやつ、引き揚げ船に乗り込んでいて事故で死んじまった。やつの女房もこの子を産む時になくなった。放っておけば、孤児院行きだ。」と話す。役所には澤村雄一郎が自分の子として届け出ていた。松崎海(メル)の母親は妊娠をしていてとても育てられないと考え、船乗り仲間で欲しいという人を見つけ養子にしてもらった。
風間俊は立花という、松崎海(メル)の父親の船乗り仲間の子供であり、風間俊の両親は彼が生まれて間も無くなくなったため、松崎海(メル)の父親が引き取り、自分の子供として役所に届け出た。しかし松崎海(メル)の母親は育てれらなかったため、赤ん坊を亡くしたばかりであった風間明雄のもとに養子として入った、ということです。
つまり、海と俊(メルと俊)は異母兄弟(兄妹)ではないということですね。
小野寺「立花と澤村の息子と娘に会えるなんて嬉しい。ありがとう。こんな嬉しいことはない」#コクリコ坂から pic.twitter.com/gT4Sp5udM4
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) August 12, 2016
コクリコ坂からの海(メル)と俊は兄弟(兄妹)?原作との違いは?※ネタバレあり
では『コクリコ坂から』の原作でも海と俊(メルと俊)の関係はどうなのでしょうか?
『コクリコ坂から』の原作でも異母兄弟(兄妹)の疑惑のストーリーは変わりません!
しかし、大小様々な違いがありますよ!
異母兄弟(兄妹)の疑惑に関してですが、映画では松崎海(メル)は風間俊から「兄弟(兄妹)だ」と告げられますが、原作では松崎海(メル)の祖父から海と風間の父親が同一人物だと聞かされるという内容になっています。
コクリコ坂からの原作との違いは?
『コクリコ坂から』の映画と原作の違いは他にも多数ありますので簡単に紹介します。(原作のネタバレになるのでご了承ください。)
- 原作ではカルチェラタン騒動は無く、新聞部部長の風間俊と生徒会長の水沼史郎が様々な騒動を起こす。
- 原作では水沼が風間に海(メル)と交際しないよう忠告している。
- 原作では水沼が海(メル)と風間俊の父親が同一人物であり、2人が異母兄妹であることを知り、風間にそれを伝える。
- 風間は海(メル)を傷つけないよう、父親のことを隠して海(メル)に別れを告げるが、それでも海(メル)のショックは大きく、やけになって不良の広瀬真と交際を始める。
映画と原作では松崎海(メル)のキャラクターは結構違っているんですよね(笑)
他にも原作と映画の違いは多数ありますが、全ては紹介しきれませんので気になる方はぜひ原作を読んでみてください!
まとめ
コクリコ坂からの海と俊(メルと俊)の兄弟(兄妹)関係の解説と、原作との違いについてまとめてきました。
海と俊(メルと俊)の異母兄弟(兄妹)疑惑がでたのは、やはり戦後という時代背景があるからですよね。
松崎海(メル)の父親が赤ん坊だった風間俊を自分の子供として役所に届け出たという描写があり、「当時はよくあったことなのよ」と松崎海(メル)の母が話していましたが、そう思うとすごい時代ですよね。
こういう映画を見る度に、戦争の時代に生まれていたら、と考えてしまいます…。
ジブリ映画は考えたり、感じさせるメッセージが心に残るのでとても好きです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!