古くからいろいろな時代で国で愛されてきた花言葉。
その背景にある由来から、様々な伝説とともに言い伝えられてきましたが、愛情や恋にまつわる花言葉がとても多いのはご存じでしたか?
大切な人への贈り物として、恥ずかしくて言えない想いを花にこめて伝える、古来からある魅力的な文化なんです。
そんな花言葉の中から、「ずっと愛している」「大好き」にまつわるものをいくつかご紹介します。
品種や色によっても少しずつ意味も変わりますので、あなたが想う人にピッタリの花言葉を探してみてくださいね。
目次
花言葉で「ずっと愛してる」の意味を持つ花は?
永遠の愛情を誓う花言葉、そんな意味を持つ花達を5種まとめてみました。
桔梗
「永遠の愛」「変わらぬ愛」
秋の七草としても古くから親しまれている、星形の可愛らしい形の花です。
桔梗の根にはサポニンを多く含み昔から生薬としても使用されていましたが、野生種は年々減少しており、絶滅危惧種に指定されるほど少なくなってしまいました。
その花は紫や青のイメージが多いですが、白やピンクの花もあります。
ちなみに、蕾が開花する直前まで花弁同士がくっついて風船のように膨らむことから、バルーン・フラワーとしても知られています。
花言葉の由来は、桔梗という名前の若い女性が、行方の知れない恋人を一生懸命に待つ姿からつけられたと言われています。
一途でまっすぐな愛をもって、待ち続けたその深い愛情が桔梗の美しさにもぴったりですね。
胡蝶蘭
「あなたを愛しています」
胡蝶蘭といえば白い花を思い出す人も少なくないかと思いますが、この花言葉はピンクの胡蝶蘭につけられています。
贈り物としても人気の高い胡蝶蘭。蝶が舞っているかのような優美な花は、見る人の心をときめかせてくれ、近年では温室栽培により一年中楽しめるようになりました。
そういった理由から入手がしやすく、また、花もちも良さや、花の香りが強すぎないことからもプレゼントによく用いられる品種となっています。
ちなみに胡蝶蘭全般では、蝶が羽を休めているように見えることから「幸福が飛んでくる」、学名がギリシャ神話の愛と豊穣の女神からつけられたことから「純粋な愛」といった花言葉がつけられています。
花の色にかかわらず、情熱的な愛情を伝えるにもおすすめの花ですよ。
カスミソウ
「永遠の愛」「幸福」「感謝」
カスミソウといえば小さなふわふわとした花で、どんな花とも相性のいい可愛らしい花で知られています。
花束などに用いられるのは白色が多いイメージですが、ピンクの花もあります。
そんなカスミソウですが西洋では「永遠の愛」が花言葉になっています。
また、卒業式や結婚式などのお祝いの場で使われることが多いことから「感謝」「幸福」といった新しい環境への祝福の花言葉がつけられました。
ふわふわの花は花束だけでなく、ドライフラワーやハーバリウムにも人気で、恋人だけでなく家族や親友への日ごろの感謝を込めてちょっとしたギフトとしても、とても喜ばれますね。
サボテン
「枯れない愛」
花より緑の植物としてのイメージが強いサボテンですが、育てやすさと、とてもきれいな花を咲かせることから観賞用としても人気が高いんです。
ご存じの通り、水が少なく乾燥した土壌でも力強く育つことがこの花言葉の由来になっています。
また、表面の棘からは想像できないほど華やかな花を咲かせることから「燃える心」という花言葉もつけられました。
サボテンは根の内側に水分を溜め込む多肉植物の一種ですが、棘を持つ多肉植物はサボテンだけと言われています。
その花は、夜に咲く品種が多く、夜行性の動物に適したためだと言われており、中には一夜だけしか開花しない月下美人というサボテンもよく親しまれていますね。
ヒヤシンス
「変わらぬ愛」
ヒヤシンスといえば小学校のころ授業の一環で水栽培をした、という人も少なくないのではないでしょうか?
甘くさわやかな香りと鮮やかな色とりどりの花で知られているヒヤシンスですが、青い花には「変わらぬ愛」という花言葉があります。
花全般には「スポーツ」「勝負」「控えめな愛」などがつけられており、変わった組み合わせの花言葉ですがこれはギリシャ神話から来ていると言われています。
また、様々な色の花があるヒヤシンスですが、青に似た紫の花には「私は悲しい」というネガティブな意味がつけられているので、贈る際には注意しましょう。
花言葉で「大好き」の意味を持つ花は?
次に、プロポーズにも親愛なる家族や友人にも使える「大好き!」という意味を持つ花達を5種まとめてみました。
菊
「愛しています」「愛情」
秋の花のひとつとしても知られている菊ですが、品種改良によりその花の色や形も様々です。
この花言葉の意味を持つのは赤い菊。
情熱的で燃えあがるような愛情表現にピッタリの花言葉ですね。
それ以外にも品種によって、20種類以上の花言葉を持つと言われていますので、大切な人への想いに合う花言葉が選びやすい花でもあります。
菊は実は日本の国花で、古くから家紋に使用されてきたり、観賞用や贈りものとしても人気が高いです。
一方でお葬式にも使われる印象も強い菊ですが、白い菊を墓前に供える、という西洋の文化から来ていると言われています。
お見舞いなどに贈る際には白色の菊には注意したほうがいいですね。
薔薇
「愛してる」
愛を伝える代表的な花として人気が高い薔薇。赤い薔薇のほとんどは愛に関する花言葉となっています。
花言葉の由来は、可憐な花の情熱的で美しい見た目からつけられています。
また、本数によっても花言葉に違いがありますので、花束などで贈る際にはその本数も参考にしてみて下さいね。
中でも、家族や親しい友人に「大好き」を伝えるのに、私が魅力に感じた本数は
- 5本「あなたに出会えて本当にうれしい」
- 14本「誇りに思う」
- 22本「あなたの幸運をお祈りしています」
です。
相手のことを想う気持ちと、その関係を大切にしたい想いが表現されていて素敵ですよね。
アネモネ
「あなたを愛します」
アネモネにも様々な色の花がありますが、この花言葉を持つのは赤いアネモネです。
一方、花全般的には悲恋をイメージする花言葉がつけられているので、贈る際には選んだ花言葉を伝えてあげるのがいいでしょう。
大輪で繊細な花を咲かせるアネモネは、花もちが良く初心者でも育てやすいことから園芸品種として広く親しまれています!
風の花とも呼ばれ、春の風に吹かれながら明け方から開花し、夜になるとその花びらを閉じるという特徴があります。
そんな魅力のある花ですが、実はその草には毒性があり肌に炎症を起こす成分を含んでいるので、葉や茎を加工する際には気を付けてくださいね。
チューリップ
「愛の告白」
春の代表的な花としても知られ、小学校でも育てていた方は多いのではないでしょうか。
ぷっくらとした花が特徴的で様々な色のあるチューリップですが、この花言葉がつけられているのは赤いチューリップです。愛を象徴するその色から付けられました。
また、花全般の花言葉は「博愛」と言われており、その可愛らしいイメージにピッタリの優しい花言葉ですね。
ちなみにチューリップにも本数によって持つ花言葉の意味が変わるのですが、
- 8本「思いやりに感謝」
- 9本「いつも一緒にいよう」
の本数では、告白の場面だけでなく日々の感謝を伝えるのにもオススメです。
ハナミズキ
「私の想いを受け止めてください」
愛する想いを込めた歌でも有名なハナミズキですが、日本だけでなくアメリカを代表する花としても愛されてきました。
日本では、1912年にアメリカに桜の木を贈ったところ、返礼にハナミズキが贈られてきたことで、ハナミズキが親しまれるようになりました。
このことから日米の友好の証として大切に広められ、この花言葉の由来となったと言われています。
同様の由来で「返礼」というは変わった花言葉の意味も持っています。
春になると鮮やかな花を咲かせ、秋には赤い実をつけるハナミズキ。
実は花のように見える部分は総苞と呼ばれる葉であり、中心部分に集まっているのが花なんですよ。
ずっと大切にしたい人へのオススメの花の贈り方
いくつかの花言葉を挙げてみましたが、あなたが想う人へピッタリのものは見つかりましたか?
次に特別な贈り物にするために、オススメの花の贈り方をご紹介します。
気軽に楽しんでもらいたい方へ
忙しくてなかなか世話ができないけど、身近に花を楽しみたい!
そんな方へオススメなのはフラワーアレンジメントやドライフラワーです。
フラワーアレンジメントとは、いくつかの花を組み合わせて作られたもので、生花以外にも特殊加工し着色されたプリザーブドフラワーや造花で作られることもあります。
そのため、そのまま手軽に飾ることのできるものや水やり自体が不要なものもあり、相手の手間をとらせないので気軽に楽しめる点がいいですよね。
また、ドライフラワーは生花を乾燥させたもので、独特の哀愁ある雰囲気や色味が人気の花です。
時間がたつとさらに色が抜け、長くその変化を楽しめる贈り物となっています。
プリザーブドフラワーやドライフラワー、造花などには匂いや花粉がないので、その点に敏感な方へのプレゼントとしても選びやすいですね。
そして、サボテンなどは世話が少なくインテリアにもピッタリの花なので、どんな相手にも贈りやすい品種となっています。あなたの想いと花言葉が合えば、ぜひ気軽に贈ってみてください。
花を育てるのが好きな方へ
日ごろからお花を育てており、日々の生長を楽しみに感じる!そんな方へオススメなのが花束や鉢植えです。
花束とは、草花を何本か束ねたものを指し、華やかで生き生きとした見た目から人気の高い贈り物となっています。
花瓶に生け日光や水を換える必要がありますが、日々蕾が咲いたり花ごとの魅力を感じられるので、毎日お世話する楽しみを持っている方にはぴったりですね。
また、鉢植えなどでプレゼントする方法も喜ばれます。
鉢植えにはすぐに飾れるというメリットがあり、さらに、華やかな見た目を長時間楽しめ、丁寧にお世話をすれば翌年以降も楽しむことができるという点も人気です。
庭があってガーデニングが趣味、という方には背の高い花を贈ってお庭で楽しんでもらうのもいいですね。
一緒に贈るのがオススメのアイテムとは?
花の贈り物だけでも喜ばれること間違いなしですが、加えて、一緒に贈るのにオススメのアイテムをご紹介します。
まず、なんといってもメッセージカード!数ある花の中からその花を選んだ理由や、花言葉を添えて気持ちを綴ってみてください。
花の色によっては持つ花言葉の意味ががらりと変わってしまうものもあるので、相手に正しい気持ちを伝えるためにもメッセージカードは大切ですね。
次に、花をおしゃれに飾るための花瓶。
相手があまり花をもらう機会がない場合、花束をもらっても何に生けたらいいかわからない…ということも少なくありません。そこで一緒に花瓶を贈るのもオススメです。
ただし素材によっては相手の負担になってしまうこともあるので、私がご紹介したいのはビニール素材の花瓶です。
水を灌ぐ前はビニールパックのような薄い容器ですが、水を入れると自立し、美しい花瓶に変身します。
ビニール製なので割れる心配もなく、カラフルな色のものだと水の反射によって、きらきらと輝いて見えるのも魅力の一つなんです。
使い終わればまた薄い状態でおいておけるので、家に花瓶がなく花が飾れないかも、という方へ花と共に贈ってあげれば、一緒に楽しんでもらえますよ。
まとめ
いかがでしたか?
花の成り立ちや見た目の可憐さからつけられた花言葉は、どれも愛情を伝えるのにぴったりでしたね!特に赤い花が多く、その情熱的な咲き姿はどんなプレゼントよりも印象に残るでしょう。
サボテンの贈り物も、あっと驚くインパクトとその見た目に反する熱意溢れる花言葉を知ることで、ますます花の持つ魅力を感じられると思います。
大切な人の喜んでくれる笑顔を想像しながら、これだ!と思う花言葉を選んで、ぜひその想いを乗せて伝えてみてくださいね。