「やってしまった…」そんな後悔の念を抱いたこと、ありませんか?大切な相手に不快な思いをさせたかもしれない。
後悔してるけどなかなか伝えづらい。
そんな懺悔や後悔の際、花言葉を通じてその気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
世界には数多くの花言葉があり、品種や色によって持つ意味は様々。
一般的にはポジティブなイメージの強い花言葉ですが、実は懺悔や後悔といった感傷的なものもあるんです。
そんな中からあなたの気持ちにピッタリの花言葉を選んで贈ることで、伝えにくい謝罪の気持ちを伝える後押しとなり、相手にもいつも以上に想いが伝わりやすくなること間違いなしです。
今回はそんな花言葉を持つ花を7種まとめましたので、ぜひ参考に選んでみてくださいね。
目次
花言葉で懺悔や後悔の意味をもつ花は?
ここからは具体的に花言葉で懺悔や後悔の意味をもつ花についてご紹介していきます♪
バーベナ(紫色)
「後悔」「私はあなたに同情します」
一つの茎に小さな花をたくさん付け、色は赤やピンク、白、紫など、とても華やかな姿が魅力的。
和名で「美女桜」とも呼ばれるように、真ん中に切れ込みの入った5枚の花びらからなっています。
品種が豊富で1m程の高さに育つものや、横へ生長しボリュームのある見た目に育つものもあり、同じ花でも違った雰囲気が楽しめるとガーデニングでも人気の花です。
見た目の美しさだけでなくハーブの一種としても愛されてきたバーベナですが、ギリシャ神話や北欧神話の中でも「神聖なハーブ」として知られていました。
そうした経緯からバーベナ全般の花言葉には「魔力」「魅力」といったものがつけられています。
今回ご紹介した「後悔」は紫色のバーベナにつけられており、これは紫の持つ色のイメージから来ていると言われています。
魔除けとしても使われていた神聖なバーベナ。
可愛らしい見た目だけでなく、その歴史や花言葉も後悔の気持ちを伝える贈り物としてぴったりですね。
スカビオサ(セイヨウマツムシソウ)
「私はすべてを失った」
あまり聞きなじみない花ですがひらひらとしたユニークな花びらが特徴的な、秋の季語としても親しまれてきた花です。
大きな花に見えるのですが実は小花が密集して咲いており、風に吹かれ揺れる姿はとても魅力的です。
和名のマツムシソウとは、昆虫のマツムシがなく頃に咲くことからつけられました。
紫や青の花が多く、花言葉の由来はやはり色の持つイメージから来ていると言われています。
他にもワインレッドやサーモンピンクなどほかの花にはない不思議な色の花があり、花言葉と関係なく花束やウェディングにも高い人気があります。
カンパニュラ
「後悔」
風鈴草としても知られている釣鐘型の花が特徴のカンパニュラ、青や紫の小さな花をつける可愛らしい植物です。
カンパニュラの品種はとても多く、コンパクトで贈りやすい大きさのものから1.5mを超える高さのものまであり、相手に合わせて贈りやすい花のひとつでもあります。
カンパニュラ全般の花言葉は「感謝」「誠実な愛」など感謝の意味を表すものが多く、美しい精霊カンパニュールが登場するギリシャ神話が由来になっています。
黄金のリンゴを守るために命を落としたカンパニュール、彼女の清楚で凛とした雰囲気とカンパニュラの花が似ていることから花全般の花言葉がつけられました。
一方でカンパニュールの命を守れなかった、という後悔の念が紫のカンパニュラが持つ花言葉「後悔」につながったと言われています。
仲直りに贈る花としても人気が高く、様々な場面で喜ばれること間違いなしのカンパニュラ。
ぜひ花言葉と共にその贈り方も選んでみてくださいね。
ラズベリー
「後悔」「深い後悔」
日本では木苺としても知られているラズベリー。白いやピンクの繊細な花を咲かせ、茎や葉には棘があり、真っ赤やオレンジに熟した小さく粒粒とした実をつけるバラ科の植物です。
ラズベリーとは木になるイチゴの総称ですので、ブラックベリーや野イチゴといわれる品種もラズベリーに含まれます。
果実はそのまま食べられるだけでなくジャムやジュースにも人気。
野生にもみられることから、小さいころ野いちごとして摘み取って食べていた人も少なくないのではないでしょうか。
そんな身近な花のラズベリーですが、魅惑の果実とは裏腹に鋭い棘があることが「深い後悔」という花言葉の由来となっています。
また、アメリカ先住民に伝わる、川面に映るラズベリー欲しさにおぼれかけてしまう少年の話も由来のひとつではないかと言われています。
どちらも、美味しそうな果実に惹かれた結果痛い目にあうという話で、それほどこの果実の魅力が広く知られていたことがうかがえますね。
りんご
「魅惑」「後悔」
皆さんご存じの人気フルーツの一つ、りんごにもれっきとした花言葉があります。
良い香りの花を咲かせるりんご、その花の形は桜にも似ており色は白やピンクの上品で美しい花だと人気が高いです。
その後につける果実にはビタミンや食物繊維がたっぷりで、今日でも様々な品種で食用に栽培されています。
全般的には「優先」、果実には「魅惑」「後悔」といった花言葉がつけられており、「優先」は美しいりんごの花が立派な果実より先に咲くことに由来しています。
一方果実につけられた花言葉は、旧約聖書のアダムとイブの逸話で、蛇にそそのかされた二人が禁断の果実とされていたりんごの実を食べエデンの園を追放されたことから来ています。
一部でイチジク説もありますが、なぜこの禁断の果実がりんごとされていたのでしょうか?実は善悪の知識の木、という表記の中のラテン語malus(悪)が同じつづりであったmalus(りんご)に誤って読み取られてしまったのではないかと言われています。
このアダムとイブの逸話は割と有名なので、果実を加工した贈り物の際にあなたの後悔の気持ちと共に由来も伝えてみるのも興味を引いていいかもしれませんね。
クロッカス
「愛の後悔」
クロッカスは春先に紫や黄色、赤、白、青などカラフルな花を咲かせる植物です。
全般の花言葉は「青春の喜び」。
西洋では春に咲く花は青春にまつわる印象が強く、クロッカスも春の訪れとともに咲くことからこの花言葉がつけられました。
今回おすすめする「愛の後悔」は紫のクロッカスにつけられています。
こちらはギリシャ神話が由来で、美少年クロッカスはリーズという娘と恋に落ちましたが神々に反対され、それを苦に二人とも自殺してしまいます。絶望する二人を哀れんだ花の神フローラはクロッカスをクロッカスの花に、リーズを朝顔に変えたとされています。
この神話から、愛したことを後悔するといった意味の花言葉がつけられました。一途で深い愛情をもった相手に、再び仲睦まじい関係に戻りたいという切望の意を伝えるにはぴったりですよね。
水仙
「私のもとへ帰って」
水仙といえばラッパのような花の形が特徴の、日本でも古くから親しまれてきた花です。
この花言葉は黄色の水仙につけられており、ギリシャ神話の美少年ナルキッソスの逸話が由来だと言われています。
ナルキッソスのあまりの美貌から森の精霊エーコーも恋に落ちましたが、相手にしてもらえず落ち込んでしまいます。そんなエーコーの姿を見て復讐の女神ネメシスは激怒。
ナルキッソスへ水面に映る自分の姿に恋をする呪いをかけてしまいます。
呪いにより一生かなわぬ恋をし続けることになったナルキッソス。
その恋に苦しみながら水辺で死んでしまいその姿は次第に水仙へと変わり、そこから水仙は下を向いて咲くようになったともいわれています。
この自身に恋したナルキッソスの届かなかった切ない想いが、黄色の水仙の花言葉に込められていますね。
一見悲恋ではありますが、ストレートに愛している相手へ後悔の気持ちを伝えるのにおすすめの花言葉です。
懺悔や後悔の意味をもつ花のおすすめの贈り方を紹介!
花や色によってさまざまな花言葉がありましたね。
その多くがギリシャ神話が由来のもので、古くから逸話と共に花言葉が親しまれてきたことがわかります。
今回ご紹介した中に、あなたの想いに沿うような花言葉はありましたか?次は、その花を贈る際のおすすめの方法をご紹介したいと思います。
メッセージカードを添える
後悔や懺悔の意味を込めて贈るならば、素直な気持ちを正確に伝えることは必須です。
花言葉は色や品種によって意味ががらりと変わるので、せっかく選んだ花であっても別の意味で伝わってしまったら台無しです。
特に相手との関係が良好でなくなってしまった場面で何も言わず贈ってしまうと、相手が不信感を募らせてしまう可能性もあります。
もちろん口頭で伝えるのでも喜ばれますが、メッセージカードなら面と向かっては恥ずかしくていいにくい想いが伝えやすく、自分の気持ちが正確に伝わるように何度も書き直しができるのでおすすめです。
その花言葉を選んだ経緯や今のあなたの素直な懺悔の気持ちをメッセージカードへ託し、花と一緒に贈ってみてくださいね。
相手の立場に立って贈る
こちらも大切なマナーのひとつでもあります。
今回ご紹介した花の中では背丈が大きいものもあるので、贈るとなったときに相手の負担も考えず大きな植木鉢でプレゼントしたり、アレルギーのある人へりんごやラズベリーに関連したプレゼントを渡さないように気を付けましょう。
大切な相手が花を愛でるのが好きならば、ブーケやフラワーアレンジメントで華やかな贈り物にすると喜ばれます。
一方、多忙でお世話に手が回らない人へは、水やりの不要なドライフラワーやプリザーブドフラワー、加工品などのプレゼントがいいでしょう。
せっかくの素敵な贈り物ですから、最大限相手に喜んでもらえるよう、再度相手のことを思い出しながら贈る形態やシチュエーションを考えてみてください。
花言葉の持つ意味にとらわれ過ぎて、自己満足的に選ばないよう気を付けてくださいね。
まとめ
いかかでしたか?懺悔や後悔といった一般的にはややネガティブな花言葉を持つ花達。
それぞれの歴史ある由来や花の持つ魅力を知ることができたかと思います。
あなたの想う相手や、その気持ちにピッタリの花言葉は見つかりましたか?
数ある花の中から選ぶのは大変なこともありますが、相手とのより良い関係を想像しながら前向きな気持ちで選んでみてください。
失敗や後悔をせず生きていく人間はいませんが、その後悔の気持ちをそのままにしたり引きずらないよう、花の力を借りてぜひ一歩踏み出すきっかけにしてみてくださいね。