新型コロナウイルスが海外で拡大しており、日本は比較的感染を抑えられているとはいえ、じわじわと感染者が増えている現状です。
日々の報道の中で様々な聞きなれない単語が出てきますが、今回は『オーバーシュート』について。
『オーバーシュート』の意味、そしてオーバーシュートの場合の警戒地域についてまとめていきます。
日本においてもすでに、オーバーシュートに備え避難している方もいてそんな情報も紹介します。
目次
新型コロナのオーバーシュートとは
オーバーシュート (overshoot:英)とは、感染者の爆発的増加の意味です。
オーバーシュートは為替用語として使用されることも有りますが、疫学・医療の分野で使われる場合「(予想値のラインを超える)爆発的な感染拡大、患者の急増」を意味します。
オーバーシュート伴う大規模流行につながりかねないという警戒の報道がされています。
新型コロナウイルス感染症の政府専門家会議(座長=脇田隆字・国立感染症研究所長)は19日、国内感染者が都市部を中心に増えており「今後、感染源が分からない患者が継続的に増加し全国に拡大すれば、どこかの地域を発端として爆発的な感染拡大(オーバーシュート)を伴う大規模流行につながりかねない(毎日新聞)」とする新たな提言をまとめた。
オーバーシュートの警戒地域は都市部?
オーバーシュートが起きた場合の話ですが、警戒すべき地域はやはり人口の密集する都市部になります。
新型コロナウイルス感染症の政府専門家会議でも、
『経路不明の感染者が増えるとオーバーシュートが起きかねない。大都市圏の方が発生しやすい』とも指摘しされています。
オーバーシュートに備えすでに避難する富裕層も?
オーバーシュートが起きた場合について、政府専門家会議では「取り得る政策的な選択肢はほとんどない」と警鐘を鳴らしています。
世界を見てみると、2月下旬頃からイタリアで爆発的な患者増加が報告され、その後ドイツ、スペイン、フランスなどヨーロッパ諸国そしてアメリカはニューヨーク州でも患者が急増しています。
日本においては上のグラフからもわかるように、現時点では感染者数の増加は抑えられているといえるでしょう。
しかし欧米諸国と比べると増加のペースは緩やかであるものの都市部では確実に増加してきており、自粛を解禁して良いという状態ではありません。
実際のところ、日本においてもオーバーシュートになった場合に備えて都市部から山の方に避難しているという方もいます。
こちらの動画では本田健という作家さんが山での生活を始めた、ということを話しています。
本田健さんは海外でも本を出版しベストセラーになっている日本人の作家です。
オーバーシュートが起きるのかもわからない状況でどのように判断するのかは、個人で判断すべきことだと思うので一つの参考として捉えていただけたらと思います。
まとめ
オーバーシュートが日本においても起きるのか、それは予測するのは非常に難しいと思います。
逆に『絶対に起きない』と断言することも難しいと思うので、今事前の備えをする余裕の有る方は備えをしておけば今後の生活にも心の余裕が生まれると思うのでおすすめします。
備えがあれば、いざオーバーシュートが起きてしまったという時に自分や自分の家族を守ったり、周りの人を助けることができるかもしれませんね。
都心では25日の東京都知事の会見前後から食料の買い占めが始まっているという話もあります。
自分の必要な量以上に買い込むのは、誰かが犠牲になるかもしれませんよね。
海外のコロナウイルスのニュースを見ていると、やはりコロナウイルスを甘く見ている若者が感染を広げてしまっていると指摘されています。
こんな時だからこそ、自分のことだけでなく地域や社会の周りの人のことを考えられるかということが私たちに問われている気がします。
何よりも日本でも世界でも早くコロナウイルスが終息してくれることを祈るばかりです。